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Saad Alkentar

これは明らかにバブルだ

元CIA・国防総省顧問のジム・リカーズは、米国が前例のない人工知能(AI)バブルに起因する構造的な経済危機に直面していると警告している。リカーズの分析によれば、この危機はドットコムバブル、2008年金融危機、パンデミック関連の市場暴落を合わせたものよりも壊滅的になる可能性がある。投資家ジェレミー・グランサムも同様の見解を示し、「これは明らかにバブルだ。バブルが崩壊しない確率は極めて低い。崩壊すれば、過去97年間で前例のない経済破綻を招く恐れがある」と述べている。また、元SEC委員長のゲイリー・ゲンスラーは「次の金融危機はAIから来る」と指摘している。

神を作って金をおねだり

AIバブルの前例のない規模 現在の市場はAIという単一セクターに極めて依存しており、AIバブルの規模は1990年代後半のドットコムバブルの17倍に達すると試算されている。多くのAI企業は深刻なキャッシュバーンに苦しんでおり、OpenAIは月間10億ドル以上の赤字を計上しているとされる。出典では「1ドルの収益に対し、少なくとも3ドルの支出が必要」と指摘されている。この巨額の赤字に対し、ドイツ銀行のアナリストは「これほどの規模の赤字を抱えたスタートアップは歴史上存在しない」と述べている。こうした天文学的なコストと高評価額にもかかわらず、OpenAIのCEOはかつて「収益をどう生み出すか全くわからない」と語っていた。元ゴールドマン・サックス銀行員でブルームバーグのコラムニスト、マット・レヴィンは、この極端な投機的思考を「彼らが信じているビジネスモデルは、神を作って金をおねだりすることのようだ」と要約している。

「サブプライムAI」と有害債務 2008年の金融危機が有害なサブプライム住宅ローンによって引き起こされたように、AIブームも巨大なデータセンターを資金調達するための危険な債務構造に依存している。プライベートエクイティ企業はデータセンターを不動産ローンとして融資し、それを証券化して年金基金や退職金口座に販売している。American Prospect編集長のデイビッド・デイエンは「2000年代の住宅バブルレベルの金融工学、1920年代レベルの民間無規制融資、そして1990年代のインターネットや1870年代の鉄道を超える技術インフラ整備が重なり、別の金融危機を招く取り決めが完了した」と警告している。

需要の幻想と循環融資 AIバブルは「循環融資」と呼ばれる金融手品によってさらに膨張している。これは主要AI企業がスタートアップに投資し、その資金で自社製品を購入させることで、有機的な需要の幻想を生み出す仕組みだ。作家で元リサーチフェローのグレース・ブレイクリーは「このようなレベルの循環がテックセクターで見られたのは、ドットコムバブル以来だ。この人工的な仕組みは、両社のサービスに対する需要が強いという幻想を生む」と指摘している。

物理的限界に直面 hypeにもかかわらず、AIは急速に物理的・経済的限界に近づいている。研究者らは、GPUの物理的性能向上は限界に達しつつあり、データセンターの膨大な電力需要は持続不可能になると指摘している。神経科学者でAI研究者のゲイリー・マーカスは「LLMは収穫逓減の段階に達した。スケーリングは行き詰まり、その事実がようやく明らかになってきた」と述べている。また、最近の調査では、企業全体の90%が「AIは雇用や生産性にまだ影響を与えていない」と回答している。

ミンスキー・モーメント

AI市場は「ミンスキー・モーメント」——投機的な過剰債務を抱えた企業が成長を維持できなくなり、市場が劇的に崩壊する臨界点——に急速に近づいている。スタンレー・ドラッケンミラー、ピーター・ティール、マイケル・バリーといった著名投資家はすでにAI株を売却したり、空売りを行ったりして「賢い金」はこのセクターから撤退しつつある。バーンスタイン・リサーチのアナリスト、ステイシー・ラスゴンは「OpenAIのCEOには世界経済を10年間にわたってクラッシュさせる力がある」と警告し、CEO自身も「多くの人が巨額の損失を被ることになる」と認めている。無限の成長という幻想が崩れれば、テック業界だけでなく、経済全体と数百万人のアメリカ人の金融安全が脅かされることになる。

出典

  • VALUING AI - GMO、ジェレミー・グランサムによる2026年の決定的なAI狂熱分析。
  • How the AI Bubble Might Play Out - The American Prospect、David DayenによるNvidiaとEnronの批判的比較。
  • AlphaProof、AlphaGeometry、ChatGPT、そしてAIの未来がニューロシンボリックである理由、Gary Marcusがバブルの収縮に関する6つの理由を概説。
  • Circular Economy of AI Firms: An Analysis of Investment Loops, Key Players, and Emerging Risks、Stacy RasgonによるAIの循環融資に関する専門的な懸念。
  • After the AI Crash - Vanderbilt University、Matt Levineによる市場暴落における用語と生産性パラドックス。
  • AI First: How the Federal Government is Prioritizing AI Over People and Planet、David Dayenによる大規模なhypeに関する視点。
  • Annual Report and Accounts - Thalassa Holdings Ltd、Granthamによる前例のない「バブル内のバブル」に関する2024年報告書。
  • Tech Won't Save Us on Steno.fm、Grace Blakeleyによる「Vulture Capitalism」とテックパワーの分析。
  • Valuing AI: Extreme Bubble, New Golden Era, or Both - GMO、GMOによるAIと1929年クラッシュの歴史的比較。
  • Why Is Broadcom Stock Falling Friday? - Benzinga、Stacy Rasgonによる半導体市場の消化局面分析。